NEWS

アナログレコードのすゝめ

「アナログレコードの魅力とは何か」

非常によく聞かれる質問である。

誰しもが具体的かつ決定的な回答を期待するだろうが残念ながらどこかの政治家と同じく中々具体的な答えを用意することができない。

結論から言うと「アナログレコードの何に魅力を感じるかは人それぞれ」完全に丸投げである。

申し訳ないがこれが正直な意見だ。他人の押し付ける理由でも良いが実際それだと定着する確率も低いだろう。

こればっかりは各個人で見つけるべきことであり、そうあるべきだと考えている。

とは言うもののそれではこの文章の意味が全くないので私個人の思うアナログレコードの普遍的な魅力TOP3をお伝えしよう。

これからレコードを聴こうと思う人や再開する人、現行でレコード好きな人も含め要は誰でも参考にしてもらえればと思う。

 

 

第3位

<作り手の意図を最も汲み取ることができるメディア>

 

これは特にアルバムにおいて言えるがアーティストが録音物を作る際に曲順を気にするのは当然のこと。

レコードを再生する際多くの人が端の曲から再生するだろう、そして何もせずその面を完奏することが多いはずだ。これは他メディアよりも曲を飛ばしたりするのが面倒なのが功を奏している。

好きな曲だけ聴いて他の曲は聴かない、今どきはそんな人も多いのではないだろうか。かく言う私もそのたちだ。

しかし作り手の気持ちで考えるとパッケージに拘るのはもちろんのこと1曲目から通しで聴いて欲しいと思うだろう。

通しで聴くことで作り手の意図を汲み取ることができ、新たな発見もあったりする。興味のなかった曲を通しで聴くと好きになることだってある。

好きな曲が増えて損する人などいないのでは無いだろうか。
 

 

第2位

<記録されているのは音楽だけではない>

 

これは中古盤において言えるが単純に考えてみて欲しい、今で言うレジェンド達がバリバリ現役だった当時のレコードが未だに存在し聴くことができるのだ。

私の場合Queenの”A Night at the Opera”UKオリジナル盤をイギリスから輸入して手にとり針を落とした瞬間のなんとも言えない高揚感が未だに忘れられない。

まるで当時の空気も文字通り再生されるかのようだった。

歴代所有者達の痕跡が見られたり謎のメモなんかが書いてある場合もあり面白い。

新譜の場合でも初代所有者になれると思うと面白い。

そもそも昔の名曲と呼ばれる曲は当然レコード全盛期のものである。

つまりレコードに録音されることを前提に製作されているため音作りの段階で現在とは異なる。過去の名曲を真面目に聴こうと思ったらアナログレコードが選択肢に入るのは必然だ。

この第2位はCDならまだしも無形のデジタル音源には絶対に表現できない部分だ。

祖父からもらったMP3とレコードではその価値が違うのは誰でも理解できるだろう。

オリジナルおよび昔の盤は大抵値が張るが(状態にもよる)是非とっておきの1枚を所有してほしい。

音楽史の一部を所有することができる。

 

 

第1位

<複数人で聴くとより楽しい>

 

これはかなり感覚的な意見だが、友達と一緒に音楽を聴く際になぜかレコードで聴くのが一番楽しい。

これはいわゆる”グルーヴ”というやつなのだろう。

いずれにせよ高揚感が違う。第3位であげたように片面を完奏した時の謎の達成感は仲間と一緒の方がより得られる。

レコードの場合曲が問題なく再生されること自体当たり前ではないのだ。

途中針飛びするかもしれない、盤面にホコリがのっているかもしれない。

そんなデジタル音源では不要な緊張感を共有することがより一層一体感のある音楽体験を生んでいるのかもしれない。

 

 

書いていて思ったが意外とキリがない。

現代において非常に非効率なメディアであるにも関わらず生き残っているのは曲は同じでも複数の楽しみ方、多様性の存在が一因なのだろう。

この文章を読むと筆者はものすごいアナログ派なんだろうと思うかもしれないがそんなことは全く無い、むしろ世代も含め元々デジタル派の人間だ。

昨今のアナログが良いという風潮の中で皆個々に良さを語るがあまりピンとこなかった。

冒頭書いたように魅力は自分で探るべきと強く言うのも私のようなデジタル派の人間は音楽に対する価値観というか感性がアナログ派の人間とは特に違うと感じたからだ。

レコードに興味があるのなら是非見つけて欲しい。

私の場合、魅力を探る上で何事にも長所と短所が存在し表裏一体だと気付かされた。

アナログとデジタル、双方の良さを知ることでよりハイレベルな音楽体験ができる。

そんなことを証明していきたい。

  • « 
  • TOP
  •  »